【コロナ支援】生物ぬり絵シリーズ♯3 海の古代生物
今回もぬり絵企画やっていきます。正直、この企画は緊急事態宣言解除後もやっていきます。よろしくお願いします。
今回は、海の古代生物をぬり絵にしました。
個性的な海の古代生物10種類を紹介します。
今回は、時代が古い順にみていきましょう。
ダンクレオステウス(デボン紀)
まずはデボン紀の怪物、ダンクレオステウスです。
この魚は、サメ類とは別の、甲冑魚類または板皮類と呼ばれるグループに属しますが、噛む力は前回登場したホホジロザメの2倍にもなったとされています。ゴジラとかに出てきてもいいレベル(笑)全長は9メートルにも達しました。恐ろしいモンスターです。
この生物の前では、シルル紀に海を支配していたウミサソリですら全く怖くありませんね。
ヘリコプリオン(ペルム紀)
続いて登場したのは、歯が渦巻き状になっている魚、ヘリコプリオンです。サメみたいですが、最新の研究でギンザメに近い仲間だと判明しました。ここでは切れてしまっていますが、同時代に生息したクセナカンサスというサメのなかまもこの絵に描きました。
タニストロフェウス(三畳紀)
次に登場したのは、恐竜が登場した三畳紀に生息した爬虫類、タニストロフェウスです。
彼らは、異様なほどに首が長く進化しました。首の骨は1個1個が大きく、まるでキリンみたいな構造をしていました。
↑キリンの骨格です。
化石から、危険が迫った時には現代のイグアナのように尾を自切することができたことがわかっています。おそらくですが、切れたしっぽはまた生えてきたでしょう。
周りには、ノトサウルスとオドントケリスも描きました。オドントケリスは現代のカメの最古の祖先の一つと考えられています。
ショニサウルス(三畳紀)
続いては、全長21メートルにもなるショニサウルスの親子を描きました。魚のようですが、これも爬虫類です。魚竜類と呼びます。
これらの海の爬虫類は、胎生であったことが化石からわかっています。そして、出産してからも母親がしっかり子育てをしていたと考えられています。そのため、その事実を反映させて描いたのがこのイラストです。
ちなみにですが、右下にいるのは日本が誇る魚竜類、ウタツサウルスです。そして左下には、エオリンコケリスというカメのなかまがいます。
リードシクティス(ジュラ紀)
陸上でブラキオサウルスやディプロドクスなどの全長30メートルクラスの巨大恐竜が支配していたころ、海の中にも巨大魚が生息していました。それがこのリードシクティス。全長は諸説ありますが、20メートルほどだったと考えられています。おそらく史上最大の魚類と推測されています。周りには左からメトリオリンクス、イクチオサウルス、リオプレウロドンもいます。リオプレウロドンはこの時代の海の頂点に君臨していた首長竜類ですが、首が長くないのが特徴です。そのかわり、噛む力はあのティラノサウルスに匹敵するとも考えられています。
フタバサウルス(白亜紀)
お次は、「のび太の恐竜」でおなじみ、日本が誇る古代生物、フタバサウルスです。
これも化石から基づいています。フタバサウルスの化石の周りから、サメの歯が見つかったため、サメに襲われてしまったと考えられています。なので、その事実に基づいて書いたのがこのイラストです。
また、フタバサウルスなどの首長竜の首の骨は少なくともキリンや人間の7倍以上に達するとも考えられています。近縁種のエラスモサウルスはなんと67個。なんとキリンの約10倍です!生物史上最も首の骨が多い生き物として知られています。
スピノサウルスとモササウルス(白亜紀)
次は白亜紀の海の2大モンスターの登場です!
まずはスピノサウルスです。全長は16メートルとティラノサウルス(13メートル)を大きく上回る恐竜で、「ジュラシックパークⅢ」でティラノサウルスをも上回る強さを見せた恐竜ですが、実際は魚を食べて暮らしていた恐竜です。最新の研究で、尾びれがあったことが判明したので、このぬり絵にも反映させました。
次がモササウルスです。モササウルスは恐竜ではありません。海の爬虫類です。意外と祖先はミズオオトカゲのような姿をしていました。つまり恐竜よりもトカゲに近い爬虫類だったのです。
この両者が実際に一緒に生きていたかは分かりません。ですが、イリエワニは海を泳いで渡ることもあるので、ここではもしかしたらスピノサウルスも海を渡っていたかも?という仮説を反映させて描きました。最初はモササウルスがティラノサウルスを襲うというとんでもないイラストにしようと考えましたが、難しかったので諦め、代わりにスピノと共演させることにしました(笑)今回1の力作です。
バシロサウルス(古第三紀)
この古代生物は、モササウルスと同じ爬虫類かと思いきや、実はクジラです。
実は、バシロサウルスは最初化石が発見された際に、海生爬虫類のものだと推測されてしまい名前に「サウルス(ギリシア語で『トカゲ』の意)」という名前が付けられてしまいました。黒歴史ですね(笑)
さらに、このバシロサウルスは同じクジラのなかまであるドルドンを捕食していたことも化石からわかっています。これをもとにして描いたのがこのイラストです。
メガロドン(新第三紀)
この巨大ザメは、クジラのなかまであるケトテリウムでさえも一飲みにしてしまったでしょうね。
『MEG:THEモンスター』に登場した巨大ザメはこの種類がモデルと言われています。
絶滅理由については、諸説ありますが、シャチとの生存競争に敗れてしまったためと考えられています。
絵の右下には、イッカクのように片方の牙がものすごく発達したクジラオドベノケトプスも描きました。
ステラーカイギュウ(第四紀)
最後はステラーカイギュウです。この子は悲しい運命を遂げました。
泳ぐことが苦手で、仲間が捕鯨船につかまった際にはかばうことしかできず、そのせいで一網打尽にされ、発見からわずか27年で絶滅してしまいました。
舞台は彼らが生息していた北太平洋の海。周りにはラッコやエトピリカ、オオワシやウミガラス、ニシツメノドリも描きました。
今回は以上です。第4弾は何がテーマになるのか、ご期待ください‼
次回は久々の動物園に行ったレビューでも書こうかな。
それでは。
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